2018年、コンバースジャパンからスケートライン「CONVERSE SKATEBOARDING」が発売されました。
米国ラインの本家コンバースでは、「CONVERSE CONS」というスケートラインが2000年代後半から出ています。
2003年に米国のコンバースがナイキに買収されたのちに出来たラインかと思います。ナイキの技術がふんだんに使われた履き心地や機能性に優れたスケートシューズです。
ちなみにUSコンバースの「CT70」「CONS」のスニーカーを安く購入するなら海外通販サイトがおすすめです。日本の販売価格の半分くらいなのでかなりお得に購入することができます。
USコンバースの取り扱いがある海外通販サイトでは「SSENSE」が信頼の持てるショップです。
コンバース以外のブランドからは、スポーツブランドの二大巨頭、ナイキとアディダスから「NIKE SB」が2002年に、「ADIDAS SKATEBOARDING」が1997年に、そしてスケートシューズの王道「VANS」などがあります。
他にスケーターブランドなどを挙げればたくさんあると思いますが、スニーカーブランドとして有名なところではこのあたりになってくると思います。
意外にも「NIKE」や「adidas」はスケートラインの登場がかなり早い時期というか、もう20年近く前に発売されていますね。
コンバースジャパンからのスケートラインの展開がなぜ2018年からなのか個人的に思う所を後ほどまとめたいと思います。
コンバース スケートボーディングとは?
「コンバース スケートボーディング」は2018年にコンバースジャパンから展開されたスケートラインになります。
「CONVERSE CONS」では、主にワンスターがモデルとなっていますが、「CONVERSE SKATEBOARDING」では、"シェブロン&スター"のアーカイブをモデルにしているというデザイン的な違いがあります。
スケートシーンで積極的に使いたいリアルスケーター向けの「+シリーズ」とストリートでの使用を見据えて基本スペックの「スタンダードシリーズ」の2ラインの展開となっています。
+シリーズの特徴
+シリーズでは、ホールド感の向上のためネオプレーンという伸縮性の高い素材や多層構造のインソールで安定性や通気性を高めるなど随所に見られる本格的な仕様が特徴となっています。アウトソールもスケート仕様のものが搭載されています。
+シリーズは取り扱い店舗が限定されていて一部のスニーカーショップやスケートショップでの取り扱いがメインとなっています。
第一弾の+シリーズでは、コンバースジャパンからオファーを受けたショップからのオーダー分のみの生産となっていたようで、生産数を非常に絞った形で希少性の高いラインとなっていますね。
その後の第二弾、三弾となっていっても生産体制に変化が無ければ希少性を保ったレアなスニーカーとなることが予想されます。
スタンダードシリーズとの価格差は大体ではありますが、3000円〜4000円ほどのものが多い印象です。
ハイスペックな機能を搭載しているので、この価格差はそこまで気になるものではないと思います。スケーターの方はもちろん、履き心地の優れたスニーカーをお探しの方にもおすすめです。
スタンダードシリーズの特徴
基本スペックは搭載しながら、 ストリートでも活躍するスタンダードシリーズという説明が公式ページではされています。
ただ、基本スペックというのは非常に曖昧な表現だと思っていて、スケートをする人なんかは実際どこまで使えるの?という疑問も出てきそうです。
個人的には、パークでの使用やトリックを決めるようなスケーターは+シリーズ、移動用としてスケートを使うといったシーンやストリート、いわゆる普段履きでの使用はスタンダートシリーズを選ぶのが良いのかなと感じました。
僕は、スタンダードシリーズを購入しましたが日常的に履く分には不満に感じる部分はなかったですね。履き心地は優れています。そういえば靴擦れもしなかったですね。
スタンダードシリーズはよりファッション的というか日常使いできるスニーカー。それでいて機能性や履き心地にもそれなりのスペックやこだわりがあるバランスの良いラインだと思います。
価格も+シリーズに比べて抑えられているので購入しやすいですよね。
見た目もプロ仕様のゴリゴリ感はなくどこかスッキリした印象を受けると思います。
僕が選んだのはPRORIDE SK OX ブラック・ホワイト
第一弾が発表された時からチェックしていたのですが、その時は欲しいと思うデザイン・カラーのものがなく、2019ssのタイミングで発表されたスニーカーの中に気になるモデルが1つあって、それが「PRORIDE SK OX」というモデルです。
元々、スケートシューズ(ローカット)を選ぶ時の条件が自分の中にあってそれらの条件にかなり近いのがこのモデルでした。
・アッパーがスウェード
・カラー展開は同一モデルで白・黒もしくはベージュ(生成り)・黒の組み合わせ
・ミッドソールはアッパーのカラーに関係なくホワイトもしくは生成り
・インソールやロゴのカラーなどはアッパーなどと統一性のある色
主にこの4つがスケートシューズを選ぶ際の条件でした。「PRORIDE SK OX」は、限りなくこの条件を満たす仕様になっていたのでホワイト・ブラックの両方を購入しました。
ただ、2点だけ購入前にイメージしていた部分と異なる点がありました。これは完全に僕の確認不足だったのですが、、、
この2点は購入する際にみなさんも気になる部分だと思いますので写真と一緒に見ていきますね。
ホワイトは実際の色味は"ライトグレー"に近い
写真では少しアンダーに撮っていますが、ミッドソールが白色なのに対しアッパー部分はさらに濃い色なのは見るとすぐにわかると思います。
僕はこの時に、ホワイトというカラーのイメージから実際の色味は"生成り"だと思っていたのですが実物を見てみると完全なるグレー系統の色味でしたね。
色味は清潔感のあるライトグレーで非常に使いやすい色だと思います。
この部分は理想の色では無かったですが、ライトグレーの色自体はとても綺麗なカラーなのでそこまで気になりません。
アッパーのスウェードは外側のみ。中心と内側はコットンキャンバス。
上から見てもらうと分かりやすいですが、シュータンからつま先までの中心部分から右足であれば左側、左足であれば右側にかけては同色のコットンキャンバス素材になっています。
スケートシューズでスウェード素材はよく使用されていて、一般的なキャンバス地よりも耐久性が優れているからです。
スニーカーの外側部分のみにスウェード素材を使用するのは、オーリーなどの際に外側がデッキと擦れるので、補強の効果があるためですね。デッキテープとの馴染みもキャンバスよりスウェードの方が良くなります。そして価格的にスタンダードシリーズでは全面にスウェードを使用すると価格が高くなってしまうからではないかと思いました。
実際に、他のスタンダードシリーズに比べて1000円ほど価格が高くなっています。個人的には価格が高くなってもいいから全面スウェードのモデルが出て欲しいです。
この記事を書いている時に「CONVERSE USA」のワンスター復刻モデルを発見いたしまして、なんと僕が求める4つの条件を全てクリアするモデルがありました。スケート仕様ではないようですが普段履きにはとても良さそうです。購入するか迷いますね。もし購入したら記事にしたいと思います。
PRORIDE SK OX のその他の特徴をさらっと見ていきましょう
パパッと特徴を見ていきましたが、このモデルは弱点と呼べる部分は無く完成度の高いスニーカーになっているなと思いました。
キャンバス・スウェード・シューレース・レザーパッチの素材もそれぞれ質感が高く気になるようなところはありません。
デザイン的にも上手くまとめられていてロゴの入れ方などもシンプルで好感が持てます。
ここで、サイズのことについてちらっと。
SKATEBOARDINGのラインはそうなのか、このモデルだけなのかは分かりませんがサイズは小さめに感じました。僕は普段27cmを基準にスニーカーを選んでいます。物によって、26.5cmだったり、27.5cmだったりという具合です。
今回、ネットで購入したので基準の27cmを最初は注文しました。が、実際に履いてみるとかなりキツくて馴染んでも履けなさそうだったため27.5cmを再度注文し直しました。
27.5cmでもジャストといった感じでブカブカには全くなりません。ちなみにadidasのスーパースターは27.5cmが結構ブカブカです。
SKATEBOARDINGの発売がなぜ2018年だったのか(個人的考察)
ここでは、SKATEBOARDINGラインがなぜ他のブランドなどに比べて発表が遅くなったのか個人的に考察してみます。
コンバースは2001年に一度倒産を経験していて、倒産時より資本参加していた日本の大手商社「伊藤忠商事」が2002年にコンバースジャパンを立ち上げます。
翌年、2003年には米国コンバースが「NIKE」に買収され、この時に完全にコンバースが日本と米国とで別れる形になりました。
ちょうど「NIKE」や「adidas」がスケートラインを展開させた後の時期に倒産をしており経営再建に集中しなければいけない時期だったということもあってスケートラインには踏み込めなかったんじゃないかと思います。
コンバースジャパンでは、ブランドの中でも圧倒的な知名度と人気を誇る「chuck taylor」を中心にプレミアムラインの展開やコラボモデルなどを発売していったように思います。
2008年に生誕100周年を記念して「addict」ラインが発表されたり、2013年には「made in japan」モデルが発売されました。この2ラインはコンバースジャパンの中でも質が高く評判も良い印象があります。
あと、2013年はアパレルラインの設立などもありました。
そうした時期を乗り越えコンバースジャパンとしての地盤が固まって来ていたのではないかと思いますね。
ストリートファッション、スケートカルチャーの再燃
そして、世の中の流れも近年はストリートファッションが席巻していますし、ヴァンズのオールドスクールなどはインスタグラマーを中心にスケーターだけでなく多くの人に愛用されています。
スニーカーブームの中でも勢いを感じるのは、ハイテクスニーカーとスケートシューズです。
2018年のスケートラインの展開は、ストリート・スケートファッションの成熟を迎えた時期でもあり狙っていたのかな?という気持ちにもなります。
まとめ
ここまで、SKATEBOARDINGのスニーカー「PRORIDE SK OX」についてまとめてきましたが一言でまとめると、スケーターだけでなく多くの人にオススメできるスニーカーだと思います。
よりストリート色の強いNIKEや人気急上昇中のVANS、定番モデルが盤石なadidasとありますが、価格と質のバランスとシェブロン&スターのマークが良い味出していて尚且つ被ることが少ないことを踏まえて「CONVERSE SKATEBOARDING」を推したいと思います。